千代田区・神田公園地区連合町会のサイトです。

小川町一丁目南部町会長  神谷 誠一 氏(かみや せいいち)平成7年5月〜平成27年6月

第7回目の「町会長いんたびゅー」は
神谷 誠一 連合町会副会長(小川町一丁目南部町会長)です。

神谷会長は、このホームページ「大好き神田」を運営する担当者会の会長であり
インタビュアーの竹内さんも毎月の会議でお会いしているため
今日は普段とは違う何か面白いお話が伺えるのでは・・・という和やかな雰囲気。

師走の11日午後3時から神田公園区民館2階のサロンギャラリーで
本年最後の「町会長いんたびゅー」が始まりました。

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いつものように町会の一番のご自慢と町会長になって良かったこと、併せて現在気になることからお聞きしました。

 小川町一丁目南部町会の設立の目的に「町会員相互の親睦を厚くし・・・」とありますが、町会員の皆さんがその目的をよく理解され、常に町会運営に協力をしてくださるということが自慢です。町会長になって10年ですが、この間、お祭り、町会の旅行等、皆さんいつでも和気あいあいと多数の方が参加される。今年の旅行は伊豆の温泉とみかん狩りという企画でしたが、30名近くの参加がありました。

 その他、町内清掃、夜警、交通安全週間の交通整理などの年間行事がありますが、いつも皆さんからご意見をいただき、協力していただいて行っている。

 町会長になって良かったことは、町会全体のそうした協力によって町会運営ができるということです。町会のアピールも「連帯と親睦」ですね。うちの町会のことを“よくまとまっている”と言ってくださる方がいるが、地区内のコミュニティ活性化に大切なことも、やはり「連帯と親睦」、お互いに人の意見を聞いて受け入れていくことが基本ではないでしょうか。そして20町会が現在のように充分連携をとっていくことだと思います。

 町会長として現在気になることは、在住の町会員の減少です。町会の役員も高齢化してきていますが、後継者が見つからない。若い人は商売が忙しくて、町会の仕事をお願いするのが難しくなってきています。

次に、会長ご自身のことをお聞きします。今日は写真もお持ちいただいているようなので、じっくりお聞きしたいですね。小さい頃はどんなお子さんだったのでしょうか。

 うちは子ども8人のうち、7人が女の子で、私は姉や妹に挟まれた神谷家の6番目の子どもとして生まれました。男の子は一人だったので、5人の姉たちからは、随分面倒をみてもらったり、可愛がってもらいました。時には可愛さあまっていじめられたこともあります。呼び方は、そのままの「せいいち」や「せいちゃん」、「せんべい」などですね。姉妹が多くてケンカもありましたが、楽しいことも多かったですね。
(写真は昭和6年頃の神谷書店)

 小さい頃の性格は大人しくて、ちょっと気が弱いところもあって、家の裏の道路で兵隊さんの絵を描いて遊んだりしていました。絵を描くのが好きでしたね。今は、デジカメで撮った画像をパソコンで切り抜いて編集するのが楽しく、それが趣味になっています。

 座右の銘は特にありませんが、松下幸之助の自伝のような本で、「物の見方考え方」という本に生き方を学ぶことが多いです。時代に流れ過ぎず、逆流もせず、バランスをとりながら生きていく。何事も相手があれば相手の考えがあり、先走っても仕方がない。“損をして得を取れ”ということでしょうか。お風呂に入っているとき、熱いお湯を引き寄せたいと思うときには、反対にお湯を遠ざけるようにするとお湯が寄ってくるでしょう?
(写真は4人の姉たちに囲まれて)

 お湯と言えば、昔、末広町に白いお風呂(薬湯)の銭湯があって、そこの番台の所に掛かっていた「格言」に、『そんなに怒るな 自分が通った道じゃないか』と書いてあるのを読んで「なるほど・・・」と思いました。子供が小さい頃は、よくその言葉を思い出すことがありました。

会長は、ずっと神田にお住まいですか?奥様(婦人部長)と知り合ったきっかけ等も是非聞かせてください。

 明治8年に初代が埼玉県の志木から神田に出てきて、書店を始めました。父の代になって、父が地図に興味を持ち、版権を買い、地図の販売を始めました。地形図は重要な情報の一つで、戦後、軍から販売を許可された店舗は東京に5軒しかなくて、うちがその中の1軒です。東西冷戦の頃には、外国の方が何回かに分けて日本の地形図を買いに来たこともありました。

 日本橋高島屋の横にある取次店に私もよく地形図を仕入れに行きました。家内は同じビルの中にあった外郭団体に勤めており、父親も顔なじみでした。そのうちに、旅行やお互いの趣味など親しく話をするようになりました。父親から“そろそろ身を固めては”と言われたときに、家内の話をすると、その2〜3日後くらいには、父親が理事長のところに出かけて行き、とんとん拍子に縁談がまとまりました。
(写真は28歳の頃 新築した店の2階で)

ホームページ担当者会の会長として「大好き神田」に今後期待することはなんでしょう。

 私は、ここで生まれ育って、現在も生活をしていますが、神田を誇りに思っています。旅行に行って、どんなに楽しくても2〜3日神田を離れていると帰りたくなる。神田が大好きで、神田に住んでいることを誇りに思っています。神田の良さをこのホームページを通してもっと知りたいし、多くの方に知っていただきたい。活気のある店の紹介もどんどんして、神田が健在だということを伝えていきたいですね。


ありがとうございました。

次は、小川町三丁目南部町会の仲谷会長
にインタビューを予定しています。

♪ インタビューを終えて   
昭和初期の町並みの写真に、当時の神田にしばし思いを巡らせながら楽しくお話を伺うことができました。

デジカメとパソコンで町会のイベント写真の加工もされるとか・・・古くからの良いものと新しいものを上手く取り入れて毎日を楽しんでいらっしゃる気がしました。
竹内

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