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神田鍛冶三会町会長  遠 和則 氏(たかとお かずのり)令和2年7月就任

 神田鍛冶三会町会は、神田公園地区の東端、JR神田駅の線路沿いに位置する町会です。神田鍛冶町三丁目と内神田三丁目の一部から構成されています。
 江戸時代、この一帯は「鍋町」と呼ばれ、問屋や職人が店を構えて賑わう地域でした。現在も沢山の企業や店舗が軒を連ねています。

 今回は、神田鍛冶三会町会・遠町会長を取材しました。
 町会長を務める傍ら、神田鍛冶町三丁目で長年「千代田ゴム」を経営していらっしゃる遠会長。ご多忙の中を、快くインタビューをお受けくださいました。
(取材日:令和3年5月14日 ※感染対策を十分に行いながらインタビューを実施しました。)

Q.会長のプロフィールを教えてください。

 昭和23年生まれの72歳です。神田鍛冶町三丁目で「千代田ゴム」という会社を経営しており、間もなく創業73年を迎えます。令和2年7月に町会長の任に仰せつかりました。神田法人会にも所属しておりまして、会報部会としてホームページを立ち上げた経験もあります。



Q.会長のご趣味を教えてください。

 山や自然が好きです。2年ほど前には南極へ行ってきました。南極の氷で水割りを作りまして。プツプツって音がして、すごく美味しかったです。



 また、父のルーツが長野でしたので、小さい頃から蓼科で蝶の研究をしていました。高山蝶がいるものですから。その趣味がちょっと高じまして、世界中の蝶を集めています。今は蓼科の別宅に2000頭くらい飾ってあります。蝶は「匹」ではなくて「頭」と数えるんですよね。



 これはブラジルのモルフォ蝶という種類です。羽だけを集めて模様を作っているんです。ブラジルの方からいただきました。



 最近凝ったのは「ブータンシボリアゲハ」という蝶です。その名の通りブータンに生息している、蝶好きの間では有名な幻の蝶なんです。100年前に大英帝国博物館が5匹採取したきり見つかっていなかったのですが、最近100年ぶりに日本の研究者が5匹採取したんですよ。その蝶をどうしても見たくて、ブータンまで行きました。もちろん持ち帰ることはできませんが、ブータンシボリアゲハが生息している山の反対側にすごくよく似た「ウンナンショウシボリアゲハ」という蝶がいるんです。どうしても欲しくなって、オークションで手に入れてしまいました。

Q.学生時代の思い出を教えてください。

 日比谷高校を卒業後、アメリカのコロラド大学に入学しました。留学の理由は、アメリカに留学経験のある叔父の勧めです。
 コンピュータとビジネスを専攻していました。

―学生生活はどうでしたか?

 コロラドのおおらかで自由な気質が非常に居心地が良くて、大学院まで9年間もいました。小さい頃から第2の故郷だった蓼科に少し似ていて、肌に合っていたのかもしれません。
 大学はスキーで単位を取れるシステムだったので、スキー部に入っていました。小さい頃からスキーはやっていたのですが、本場のスキー場を回るのは本当に楽しかったですね。

―今も大学とのつながりを大切にしていらっしゃるとか。

 はい。同窓会の会長を務めております。日本人の卒業生は500人ほどいますが、何かちょっとでもお役に立てればと思って。コロラド大学は航空宇宙学が盛んでして、最近もUAE(アラブ首長国連邦)と大学が共同で火星にロケットを飛ばしたんですよ。
 ですから、向こうから総長や先生がいらっしゃる時には同窓会を開いてお迎えしたり、私も新型コロナの前は年に1回ほど訪問していました。現地で同窓会をやると各国の卒業生が集まっていて、先生方も歓迎してくれて、役得かなと思っています(笑)


Q.神田鍛冶三会町会の特徴を教えてください。

 神田駅にほど近く、沢山の商店や企業がある地域です。町会員は全員で150名ほどおりますが、実際に住んでいる方は少なく、ほとんどが企業会員です。
 実は、鍛冶町と名の付く町は神田に3つあるんです。鍛冶町一丁目、二丁目、そして“神田”鍛冶町三丁目。三丁目だけが、頭に「神田」が付くんですよね。昔の早口言葉で有名な「神田鍛冶町の角の乾物屋」っていうのも、本当にあったんですよ。※

※ おなじみの早口ことば「神田鍛冶町の角の乾物屋…」のモデルとなった乾物屋のご主人が、神田鍛冶三会町会HPにも寄稿してくださっています。是非ご覧ください。
http://www.daisuki-kanda.com/guide/association/kaji/?cno=2


Q.町会活動で力を入れていることはありますか?

 防犯・防災には特に力を入れています。
 何かあったときには子どもとか、お年寄りとか、必要としている方に手を差し伸べられるように、町会としても日頃から備えています。
 また、万世橋警察署からの要望を受けて、防犯カメラを10台ほど設置しています。情報提供として防犯のお役に立ったこともあります。
 企業や店舗が多い地域柄、防犯は企業会員さんの関心も高いところです。これからも色々な町会活動に参加していただくためには、企業の皆さんに町会とは何をやっていて、どういうものを提供できるのかということをお伝えしていかなければならない時代だと思います。

Q.神田祭のエピソードなどがあれば教えてください。

 当町会は中神田十三ヶ町連合に所属しています。連合の皆さんと特に大切にしているのは子ども神輿です。お子さん達にも昔の良いお祭を知ってもらえるように、子ども神輿や山車はなるべく出そうという方針になっています。
 今年(令和3年)の神田祭は縮小開催になってしまいましたが、御神輿が神田明神に入る「宮入」はなかなかに勇壮で、町会長だった父もよく「町会長の唯一の楽しみはあの時に境内の上で指揮を執ることだ」って。父はそれがすごく好きで「御神輿の指揮を執るのは血が滾る」って言っていました。私はまだ経験していませんが、そういう神田の良いところは伸ばしていきたいですね。

Q.最後に、神田の若い人たちにひと言お願いします。

 神田の良さをひと言でいえば「温故知新」。一時はなくなるんじゃないかって話まで出た神田祭がこんなに盛り上がっているのも、行事に積極的に参加してくださっている若い皆さんのおかげです。当町会の青年部の皆さんにも、本当に力を尽くしていただいて、感謝しています。
 そして何と言っても千代田区は「お隣さんが天皇陛下」ですから。来ていただいた方には「ここが東京の本当の中心なんだ」と楽しんで文化を発信していただきたいです。

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